虫対策の早植えトウモロコシ
トウモロコシの旬、夏が近づいてきています!
甘くてジューシーなトウモロコシはみんな大好きですよね!私も大豆機です!!!
でも、農業を始めた初年度は、天敵アワノメイガが大量発生して、とても残念な結果になってしまったんです。
でも昨年、知人が試していたのはアワノメイガの発生時期と、トウモロコシの育成時期をずらす方法。虫食いはゼロではありませんが、確実に減っていました。その方法をお伝えします。
種まきは2月、収穫は6月で早採り!
トウモロコシの発芽・育成は20℃くらいが適温です。平地で4月中旬以降ですね。これを2カ月ぐっと早めることで、4月には定植、6月には収穫することが可能です。注意点は温度。
2月といえば、雪が降ったり木枯らしが吹いたりする真冬真っただ中。育苗時期に寒さに当たると育成が著しく遅れるので、温度管理は重要になります。4月下旬までは定植後も朝晩の冷え込みは厳しいので、マルチシートを敷いたり、ビニールトンネルをするとよいでしょう。不織布トンネルも効果的です。
種は直播き、植え替え
育苗は直播き派と植え替え派に分かれます。どちらも一長一短あります。
直播き:
メリットは、しっかり根が伸びで丈夫になる。
デメリットは、育成途中で虫にかじられたり、鳥に引っこ抜かれたりする。
2~3粒ごとの点撒きで30cmの千鳥植えにします。播種当日にお水をかけたら、しばらくお水は控えます。水をやりすぎると種が腐ってしまいます。トウモロコシは縦に成長する力が強いので、土中に水分しっかり吸ってくれるので水やりの心配はありません。どんどん根が張っていくので、丈夫な苗になります。2粒~3粒の全部が育っている場合は、10cm程度伸びたところで丈夫に育っているものを残し、はさみで切って間引きします。
植え替え:
メリットは、ほどほどの大きさに苗が成長しているので虫や鳥の被害にあいにくい。
デメリットは、植え替えタイミングや土の状態により、根張りが遅く育成途中で倒れやすくなる。
お勧めは72穴のトレイです。ひとマスに種を一粒まき、6~8cm程度で定植します。育つスペースが狭いので、十分に根を伸ばす直前で植え替えできます。
ポットに2粒~3粒の点撒きをします。セルよりも土の容量が多いので、10cm程度に育ってから、定植するときにばらして1本づつ植えます。根が絡んでいるのをほぐすときに痛めてしまいやすいので注意が必要です。多めにある場合は、ポットのまま残す苗を1本決めて、間引く苗をはさみで切ってから定植すると根が傷みません。(この方法はとっても種がもったいないので私からはお勧めしません。トウモロコシの種って意外に高いんですよ…)
※セル、ポットとも定植するときは30cmの千鳥植えにします。
育苗期のコツは、防寒対策
2月から4月の間で苗を育てるのですが、丈夫な苗が育つ適温は15~20℃なので、温度管理が重要になってきます。
2月の夜半はマイナスになるときもありますから、対策がとっても重要になってきます!
育苗用の電熱機があるご家庭はなんの問題もありませんが、そんなものを持っているのはプロ農家さんだけだと思いますので、一般のご家庭は工夫が必要です。まずは、ビニールトンネルをすること。できれば2重にするといいですね。これだけで昼間に暖かくなったトンネル内の温度が夜も保たれ、マイナスになるのを防ぐことができます。ペットボトルに熱湯を入れたものを夜にいれてやると保温効果は高まります。
堆肥を手作りしている方は、発酵熱を利用するために堆肥の上にセルトレイやポットを置いておくと保温効果があると言われています。
※発酵熱にはムラがあるので小まめに確認することが必要です
旬より早めの収穫ができる上に、虫の被害も少ないタイミングでトウモロコシを育ててみたい人はぜひお試しください!