キュウリの育て方【果菜類・ウリ科】
土づくり
定植時期からさかのぼって用意をする。
3週間前:堆肥3kg/㎡
2週間前:炭酸苦土石灰150g/㎡
1週間前:わかば有機100~200g/㎡
※地温を上げるためにマルチをする場合は適度に湿っているときに行う。
苗づくり
少量の場合は、苗を購入したほうが手間もかからずお得です。
種から育てる場合は、キュウリは夏と秋に値が弱くなるので、種から育てる場合は畑に直播きして育てます。
種まき:株間40cm間隔3~4粒をまき、上からうすめに土をかけます。乾燥しないように上から切り藁などをかけます。
間引き:本葉2枚ごろに2株に間引き、本葉5枚ごろに1株に間引いておきます。
定植(ポット購入の場合)
植え付けは晴天日に地温が上がってから行う。苗のポットは前日に充分に水やりをしておくと、株がポットから抜き取りやすくなる。早めの定植で夜間が冷え込むときは、トンネルやホットキャップをしておく。
追肥・敷き藁
植え付け後、半月おきに3回追肥する。梅雨前には株元へ藁や枯草を敷き、泥は根を防ぐ。梅雨明け後は畝全体に敷いて、地温の上昇と感想を防ぐ。
1回あたり60~70g/㎡
※1回目は株間に施す。2回目、3回目は畝の肩に溝を掘って施して覆土をする
摘芯
(1)親づるをよく成長させるため、親づるの株元から5~6節までにでる子づるは早めに摘み取る。また、雄花も6節くらいまで摘み取る。
(2)親づるに雄花のついた節から子づるが伸びる。1節目に雌花をつけるので、2節めで摘芯する。
(3)子づるを摘芯すると孫づるがでることがありますが、これは放任する。
(4)遊びづるとして、中段の子づるを1~2本は放任する。
(5)親づるは支柱の高さまでに伸びたら摘芯する。
※長く収穫をする場合は、下葉をきれいに取り、根元にとぐろを巻くようにおろす。
(6)親づるを摘芯すると上の節から強く伸び始めるので早めに摘芯する。
収穫
毎日育つので、早めに収穫する。実が大きくなると株が弱ってしまうため若採りする。
形でわかる生育状態
キュウリの形が、丸くなったり途中から補足なるのには、主に4つの原因があります。
1:水分不足
常にキュウリにとってちょうど良い水分量であることで、太さが均一な実に育ちます。
土が乾いていると感じたら、たっぷりと水を与えましょう。
2:栄養不足
気温や地温が高くなりすぎると、必要な養分が吸収できなくなり育成不良が起こります。
3:日照不足
天気の悪い日が続いたり、もともと日当たりの悪い場所で育てていると、
キュウリの実の先端が細くなってしまいます。また、キュウリ自身の葉が邪魔をして、日陰を作ることもあります。植え付ける時は株間を十分にとるようにし、つる同士が触れないように誘引し、株全体に日が当たるように調整します。
日照不足や窒素過多によって、株が弱々しく育つと、お尻の大きな実がなります。
日当たりの良い場所、風通しの良い場所、適切な追肥と水やりによって、キュウリは健康に育ちます。環境や管理法を改善すれば、実の形も正常なものに戻ります。
4:葉を減らす
キュウリは一度にたくさんの葉を摘んでしまうと、養分を作る場所が減ってしまい、先細りの実になりやすくなります。できれば葉は摘まずに残したいものですが、光を入れたり、
病斑の出た葉などを摘むようにしましょう。その場合は、一度に摘む葉は2枚でとしておきます。
また、キュウリが育ちやすい気温は、25度~30度くらいです。
低すぎたり高すぎたりすると、元気がなくなります。株全体の元気がなくなってくると、実もうまく育つことができません。植え付け直後に低温が気になる場合は、寒さ対策をしておき、十分に気温が上がってから防寒を取り除きます。