トマトの栄養は本当にスゴイ!
夏野菜の代表格、トマト。
と言っても、いまでは輸入やハウス栽培があるのでスーパーに行けばいつでも購入できます。トマトのすごさをご存知ですか?
なんといっても夏に欠かせない栄養がいっぱい!
夏バテ予防にも最適!
実は、大玉トマトよりミニトマトのほうが栄養豊富だって知っていましたか?
今が旬のトマトを食べて、夏を乗り切りましょう♪
トマトの歴史
日本からみて遠く地球の裏側あたり、南アメリカアンデス山脈の高原地帯原産になります。8世紀の初頭、アステカやインカの民が最初に栽培したと言われており、世界には約8000種類以上ものトマトが存在しています。16世紀ごろにスペイン人が海をわたって南アメリカ大陸をみつけ、現地で育てられていた唐辛子、とうもろこし、ジャガイモなどと一緒にトマトの種も持ち帰りました。当時、トマトは有毒であるベラドンナに似ていたため、毒であると信じる人も多く最初は観賞用とされていましたが、イタリアの貧困層で食用にしようと考える人が現れ、200年にも及ぶ開発を経て一般的に食用となったのは18世紀ごろです。イタリア、ポルトガル、スペインの地中海地域で好まれるようになっていきました。最初は揚げ物調理されたいましたが、大量に収穫が可能になり保存が可能なソース瓶詰などもつくられるようになりました。いまではイタリア、スペインポルトガルなど地中海地方では、多彩な料理に使用されています。
日本にトマト伝来
トマトが日本に伝わったのは17世紀の半ばです。まだ食用ではなく観賞用としてとても珍しがられていたようです。四代将軍徳川家綱のお抱え絵師であった狩野探幽が「唐なすび」と称して1668年に描いています。最古の文献は江戸前期の儒学者貝原益軒の大和本草(1709年)で、「唐ガキ」と紹介されており、中国では、現在も「西紅柿」と呼ばれています。日本語の異称では、唐柿(とうし)、赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜(こがねうり)と呼ばれています。
食用になったのは明治以降です。キャベツやたまねぎ、アスパラガス、にんじんなどの西洋野菜とともに改めてヨーロッパやアメリカから導入されたのでした。日本で食用として利用されるようになったのは明治以降で、さらに日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和に入ってからのことです。現在では、フルーツのように糖度の高い品種も栽培されていて、ハウス栽培も盛んになり一年中購入できる野菜の一つになりました。
日本のトマト栽培
ナス科トマト属の植物で、緑黄色野菜の一種です。 日本の場合は、農林水産省の品種登録によると190種類を超えるトマトの品種が登録されている状態です。日本でトマトの栽培が始まった頃は、温室などの設備が不十分なために、春に種を播いて夏に収穫する作型が一般的でしたが、現在では、ハウス栽培などで年間を通してトマトを栽培することが可能となり、一年中、おいしくいただけるようになりました。
トマトの最盛期は8月~9月
収穫は6月~10月頃なので、比較的長く収穫ができます。その中でも栄養いっぱいの最盛期は真夏の8月・9月でしょう! もちろん旬のトマトには栄養がいっぱい。冬に比べると栄養素は半分くらいだそうです。特に差が大きいのは完熟トマトか追トマト。実は、スーパーに並ぶトマトはほとんど追熟トマト。まだピンク色のころに収穫して、出荷~店頭に並ぶころにちょうどよく赤くなるように計算されています。しっかり完熟してから収穫した真っ赤なトマトには栄養がいっぱい! ぜひ、夏には地元の産直などで完熟トマトを買ってみてください!
栄養の詰まったトマト
トマトは低カロリーでさまざまな栄養成分が豊富な健康野菜。美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、老化を抑制するビタミンE、塩分の排出を助けるカリウム、腸内環境を整える食物繊維などをバランス良く含んでいます。
更に注目されているのが、カロテノイドの仲間であるリコピンやβ-カロテン。私たちは酸素がなければ生きていけませんが、酸素には細胞を酸化させ、老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病を引き起こす作用があることがわかってきたので、抗酸化作用を持つリコピンやβ-カロテンに期待が集まっているのです。
その中でも中でもリコピンの抗酸化作用は強力で、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。トマトの赤い色はこのリコピンの赤なんです。このリコピンですが、生活習慣病予防や老化抑制にも効果があるとか。もっともその研究は比較的最近はじめられたものでその未知のパワーの全容はすべて解明されているわけではありません。しかし、今までの研究からさまざまなリコピンのパワーが解明されています。
ちなみに、大玉トマトは青いうちに収穫することが多いです。ミニトマトは完熟してから収穫することが多いので、しっかり熟している分だけ栄養素も3倍もあるそうです!