農作業と認知症
農家さんにはボケる人が少ないってホント?
農業が認知症予防にいいと農業塾の先生に伺い、改めて記憶をたどってみると…。確かに出荷しているおじいさん、おばあさんは80過ぎても、しっかり出荷をしに来ている。もちろん自分で袋に詰めたりシールを貼ったりもしている。私の身近にいるのは産直などで手足を動かしている人が多いので、大農家さんで機械で仕事をしている人とは違うのかな?とは思いますが、身体を動かして、工夫を凝らすということができているのがいいのかもしれませんね。
介護施設で行われる園芸療法
近年、介護施設などで土を触ることで要介護者の介護度が軽減するという実績が表れているそうです。とくに野菜の芽が出たり、育ったものを収穫したりすることを通して、要介護者がイキイキしてくるという話です。中には自分たちで育てたトマトを一口かじったら、子どもの頃に母親と一緒に育てたトマトの味を思い出して、記憶の糸がつながるひともいるそうです。土にふれることで、神経細胞が活性化して改善につながる例が多くみられます。
日本ではマイナーな園芸療法士
欧米では国家資格などがあり、社会的ニーズの高い職業になっているそうです。日本に国家資格はなく、民間資格のみとなっています。調べてみると園芸セラピストというものは、あ花やクラフトなどが含まれているようで、純粋に農業という感覚というよりもガーデニングに近い印象を受けました。農業セラピストはないのかと調べてみたところ「アグリセラピー」があり、主に人格障害者施設で行われている療法のようです。
少し調べただけで、様々な施設で療法に用いられているという話題がでてきます。今後、もっと認知度が高まり、認知症などの症状が出る前に予防的に活動ができるといいですね。