オクラの育て方【果菜類・アオイ科】

オクラはハイビスカスの仲間で、美しい花を咲かせて畑を華やかにしてくれます。オクラの実は果皮が柔らかいうちの若採りがお勧めです。サラダ、酢の物、揚げ物とバリエーションも豊富な上に栄養豊富なので、ぜひ取り入れたい野菜の一つです。

土づくり

土づくりは、種まきの3週間ほど前から準備を始める。
3週間前 堆肥:3kg/㎡
2週間前 苦土石灰:120g/㎡
1週間前 元肥 わかば有機:100g/㎡

種の準備・種まき

果皮が固いので、種は一昼夜ほど水につけてからまく。浮いた種は取り除いておく。種付け前に布にあげて軽く水をきる。一般的には4月下旬~5月上旬にまく。早撒きしすぎると低温で芽が出なかったり、初期の育成が悪かったりします。
20cm間隔で一か所に4、5粒まき、1cmの厚さに土をかける。

間引き

使用が開き切ったころに、発芽遅れの株を間引き一か所に3株にする。本葉2枚ごろにしっかりとした株を一本にしておく。間引く苗は残す苗を傷めないように、はさみで根元から切って一本にする。本葉が4、5枚になったら、40cm間隔になるように株間を一株おきに間引く。

追肥・土寄せ

最後の間引き後、間引いた株間に追肥をする。その後の追肥は、畝にそって株横に溝を掘り、15~20日おきに2回目、3回ほど追肥を与える。2回目の追肥の際に、株元に土寄せを行い倒れにくくする。3回目の追肥ときに、畝の肩に土を盛り畝のすそを広げる。
わかば有機:50~60g/㎡
梅雨明け後には、畝の乾燥をふせぐために藁や枯草をうね全体にひいておく。

収穫・摘葉

株元から芽がでてきたときは、主枝の成長を妨げないように早めに摘み取る。開花後7~10日くらいで、7・8cmくらいの幼果を収穫する。1日収穫が遅れるだけで実が固くなるので注意する。収穫が進んできたら、幼果のした4~5枚は残し、それ以下の不要な下葉は摘み取って株元の風通しを良くしておく。

順調な育成の目安

開花した花の上に、3~4枚ほどの葉が展開して、葉にほどよい切れ込みがあり色つやがよい。
1~2枚の場合:肥料不足で草勢が低下しています。追肥を施し、収穫時の摘葉を少なくする。葉をとりすぎると光合成によってつくられる養分が減り、さらに草勢が弱まるので4~5枚は残しておく。
5~6枚の場合:肥料や水の与えすぎで草勢が強い。梅雨どきに多い症状です。追肥の量を遅らせ、摘葉の量を多くします。勢いが収まるまでは、収穫する実のすぐ下の葉まで摘葉してもよい。しばらく様子をみて草勢がほどよくなってきたら、追肥を含めて通常の管理に戻します。

収量アップのひと工夫

オクラの栽培は基本的に1本立てですが、4~6本立ちもお勧めです。こうすることで、互いに助けあって値を伸ばし、株同志が助け合い風の強い日でも倒れにくくなります。また果実の育成は一本立ちよりもゆっくりになるので、収穫までの時間は少しかかりますが取り遅れて果皮が固くなるのを防ぐことも可能です。1本立ちだと開花から1週間ほどで収穫どきですが、4~6本だちの場合は、10日ほどかけてゆっくり成長するので、柔らかい状態で収穫することが可能です。あっという間に大きくなって、皮が固くなってしまい食べられない…という経験をしたことがある方は、ぜひお試しください!

育て方:種まきの時に一か所に4~6粒撒き、最終的に4株になるように間引きをして育てます。本葉が伸びるのにつれて、お互いの葉があたり左右に広がりお互いに支えあって育ちます。あとは通常の育て方と同じように育てます。育成初期にはわき芽を摘みとり、花が咲き幼果が成るころには幼果の下4~5枚の葉の残し、それ以下の葉は摘みとっておきます。